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| No.2 球状黒鉛鋳鉄中の炭素の拡散 |
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上の写真は、球状黒鉛鋳鉄の金属組織である。
上段は、高周波焼入れを施工する前の状態であり、球状黒鉛の周囲にフェライト相が析出した(ブルズアイ:牛の目)組織を呈している。
下段は、ほぼ完全に高周波焼入れされた状態であり、フェライト相が消失し、球状黒鉛と焼戻しマルテンサイト相(基地)組織を呈している。
中央は、左と右の写真の中間的な状態であり、加熱されたことで炭素がフェライト相の結晶粒界を通って拡散している(結晶粒界上でマルテンサイト相となっている)ことが分かる。
また、炭素は、球状黒鉛から供給されていることが、その周囲のマルテンサイト相の存在から理解される。ただし、この状態では、高周波焼入れとして不完全である。これを下段のような状態にするには、加熱保持時間を長く、かつ加熱温度を少し高めに設定して、フェライト相が消失するまで炭素を拡散させてやる必要がある。特に、鋳鉄中のフェライト相は、シリコフェライトと称され珪素を多く含有しているため、炭素の拡散係数が遅くなり消失しにくいのが難点である。 |
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