技術分野

化学

事例・実績

ポリマー耐熱温度の評価
(示差熱熱重量同時測定装置:TG-DTA)

概要

 熱重量分析(TG)では試料の温度に対する重量変化が計測できます。

 また重量減少の開始温度から分解温度を評価できます。

  • セイコーインスツルメンツ(株)製 示差熱熱重量同時測定装置TG/DTA 6300
    セイコーインスツルメンツ(株)製 示差熱熱重量同時測定装置
    TG/DTA 6300

 各種ポリマーの窒素雰囲気での熱分解をTGで測定した結果を比較したデータ(図1)です。

 ポリマーにより分解温度が異なっており、耐熱性に差があることが分かります。

 この中ではPTFEの熱分解温度が高く、500℃越えても熱分解が見られません。

 POM,PS,PP,HDPE,PTFEは窒素雰囲気で100%熱分解が見られるのに対し、PVC,PETは10~15%の残さ(炭化物)が残ります。

図1.各種ポリマーの比較データ

図1.各種ポリマーの比較データ