技術分野

材料評価

事例・実績

シャフトのフレッティング疲労破壊

材質 SUS316L
使用条件 大気中
事故/
損傷状態
  • シャフトのすべり軸受用リングはめあい部分(圧入)において折損していた。
  • 破断した個所の表面には、"フレッティング"による表面の摩耗損傷が認められた。
  • この破面にはストライエーション模様が認められており、疲労破壊であった。
  • 起点部の断面を観察すると、割れは"フレッティング疲労"の特徴である「表面から斜め方向に進展し、次第に表面に垂直方向に向きを変える」伝播経路を示している。また、起点部近傍には、同様に表面から斜め方向に進展する複数の割れが認められた。
結論
(推定原因)
フレッティング疲労破壊(はめあい精度が悪く、リングとシャフトに微小な相対すべりが生じた)
対策
  • はめあい精度の見直し
  • リング挿入方法の再検討(圧入→焼きばめなど)等

調査結果