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受託研究・評価試験

技術レポート

大型環境試験室の運用

1.概要

 川崎重工グループでは、寒冷地や高温・多湿の環境を人工的に作り出すことができる大型環境試験室を保有しており、当社はこれを運用しています。
 以下大型環境試験室の仕様を示します。

(1)大型環境試験室①(神戸市兵庫区)

鉄道車両一両分が設置可能な大型環境試験室

出入口寸法
:W4.4m×H5.0m
試験室寸法
:W5.4m×H6.0m×D32m
温度範囲
:-40~+55℃
湿度範囲
:25~90%(温度により湿度調整範囲が異なります)

(2)大型環境試験室②(神奈川県横浜市金沢区)

出入口寸法
:W1.5m×H1.5m
試験室寸法
:A仕様 W1.5m×H1.5m×D1.5m(内寸)、
 B仕様 W1.5m×H1.5m×D4.0m(内寸)
温度範囲
:A仕様 -70~+150℃、B仕様 -60~+120℃
湿度範囲
:A仕様,B仕様とも30~95%RH(20~85℃で調湿が可能)

2.実施例

(1)大型環境試験室①での試験実施例

  • 車両の温湿度サイクル試験
  • 大型エンジンの低温作動性能確認試験
  • 低温環境下における車載センサ性能確認試験

大型環境試験室①

大型環境試験室①

(2)大型環境試験室②での試験実施例

  • ディーゼル発電機の温湿度サイクル試験等
  • バッテリーパックの環境試験

大型環境試験室②の外観

大型環境試験室②の外観