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1.はじめに
本年1月25日に環境省から絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル(第1版)が公表されました。(http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12026)
このマニュアルは、膨大(電気機器が約450万台、OFケーブルが約1,400km)にある微量PCB汚染廃電気機器(数mg/kg〜数十mg/kg)※1を限られた期間内※2で効率的かつ確実な処理を行うために作成されました。そのため、一定水準の技術レベル※3を保ちながらも微量のPCB製品に汚染された試料に特化した測定方法とすることで、低廉迅速な分析方法となっております。 以下に簡易測定法マニュアルにて公表された【簡易定量法】及び今後公表される予定となっております【迅速判定法】(絶縁油中の微量PCB濃度が基準値以下であることを迅速に判定できる方法)について、当社での取り組み(対応)についてご紹介します。 ![]() 【図1.廃電気機器等に封入された絶縁油中の微量PCB測定法活用の考え方】 (絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアルより) 図1.に示した通り、【簡易定量法】は、微量なPCB製品に汚染された電気機器について、高精度な定量分析法である【(1)平成4年厚生省告示192号別表2に定める方法(以下、厚生省法とします)】と同等な定量分析方法となっており、0.5mg/kgを基準としたPCB廃棄物の判定が可能です。一方、【迅速判定法】は、検出下限以下(検出されない)ならば、PCB廃棄物には該当しないが、検出された場合は定量分析法である2つの方法のどちらかで定量を行い、PCB廃棄物の判定を行わなければなりません。そのため、【迅速判定法】は、スクリーニング的な方法という位置づけになります。
なお、以下に今般公表された簡易測定法マニュアルに記載された分析方法について紹介します。 【表1. 簡易測定法マニュアルに記載された簡易定量法】
○機器分析法
○生化学的分析法
表1.からもお分かりいただけます様に、分析機器では従来多くのPCB分析で使用されていました、パックドカラムを使用することが出来なくなりました。また、マニュアルには、精度管理についても明記され、極めて低濃度なPCB濃度を精度よく測定するための優れたマニュアルとなっております。
2.当社の対応について
今回公表された簡易測定法マニュアルの中から、分析機器には選択性の高い【ガスクロマトグラフ/高分解能MS(GC/HRMS)】を使用し、定量方法については【PCBの一部の化合物濃度から全PCB濃度を計算する簡易定量法】を用いて、高精度でありながら迅速な方法を採用しております。
現在は、簡易定量法の導入について検討を重ね、十分対応可能であることが分かってきました。なお、当社が過去に厚生省法にて定量したデータを用いて新たな定量方法である【PCBの一部の化合物濃度から全PCB濃度を計算する簡易定量法】を使用して算出し直した場合においても、0.09ppm〜17ppmの微量濃度レベルで平均約1.8%(簡易定量法の採用基準では、この差が±20%以内と規定されています)の差で、定量結果の正確さも十分であると言えます。 さらに、当社では、従来から厚生省法を絶縁油中PCB定量分析法の一つとして対応しておりましたので、今後も引き続き同法での対応も可能となっております。また、絶縁油中PCBの分析方法については、学会発表や論文投稿※4を通して、分析技術や分析ノウハウを培っております。 最後に当社では簡易定量法の導入により、分析価格を従来より大幅に抑え、納期も短縮して、分析結果をお客様にご提出できるようになりました。 お客様で、PCB分析についてのご用命等がございましたら、川重テクノロジー(株)へご相談くださいますようお願いします。
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