技術分野

化学

事例・実績

燃料ガスの発熱量測定(JIS K 2301)

はじめに

 燃料ガスを使用する内燃機関、コジェネレーションシステム、冷凍機などの効率計算の際に発熱量の値が用いられています。この発熱量はガスメーカーよりスペックが提供されているものの、ロットにより若干差があるため、正確な値が必要な場合は都度の測定が必要になります。JIS K 2301では次の方法が規定されています。

  • ユーカンス式流水形ガス熱量計による方法
  • 計算による方法(ガスクロマトグラフ)

当社では後者を利用しています。

ガスクロマトグラフ

 本分析で用いるガスクロマトグラフ装置はガス分析に特化した接続口を装備しています。また試料ガスの輸送には専用金属容器を用いて行い、輸送時の変質、コンタミネーションを最小限に抑えています。試料ガスの採取は当社技術者での対応も可能ですが、初めてのユーザーでの採取も可能なマニュアルを用意しています。

測定実施例

 右図は一般的な天然ガスの測定例です。ガスクロマトグラフにより含有する炭化水素成分や無機ガス成分の定量を行い、その組成から発熱量を求めることができます。また、必要に応じてガス比重等の算出を行うことも可能です。

よくあるお問合せ

試料ガスはどのような容器に採取すればよいか??
専用の金属容器を貸出しています。
試料採取はどのようにすればよいか??
採取マニュアルを用意しています。また、技術者を派遣することも可能です。