技術分野

化学

業務内容

異物調査

概要

 当社の化学分析部門において最も多くのご依頼をいただいておりますのが、異物調査です。お客様からの事前情報や外観様相により有機系物質の可能性が高い場合は、以下のような分析手法を用いて発生源の特定、ひいては再発防止策検討のための情報源とすることが可能です。

<こんなご要望はありませんか>

  • 製造工程や製品で確認された付着物の発生源を特定したい
  • 潤滑油中異物や機械可動部の異物の発生原因を知りたい
  • お客様からのクレーム対応で早急に異物調査を実施しなければならない

方針のお打ち合わせ・納期など柔軟に対応させていただきます。
お気軽にご相談ください。

調査手法

 調査手法は対象により個別に検討を行い決定しますが、多くの場合は何らかの方法で観察を行い、その状況に応じた組成分析を実施します。

■ 外観観察

キーエンス製デジタルマイクロスコープ

キーエンス製デジタルマイクロスコープ

 外観様相は非常に有効な情報を得ることができ、その後の組成調査手法選択の情報源としても重要です。

 観察の手法は数種を用意しておりますが、対象の大きさや真空観察の可否により選択しています。

主な観察方法 用途(特徴)
デジタル一眼レフカメラ 比較的大きなものの撮影 (約1mm以上)
デジタルマイクロスコープ 微小異物の観察・撮影 (約100μm以上)
走査型電子顕微鏡(SEM) 極微小異物の観察・撮影 (約100μm以下)

■ 組成調査

パーキンエルマー製赤外分光分析装置

パーキンエルマー製赤外分光分析装置

 組成調査の手法は大分すると有機系・無機系に分類することができます。また、それぞれについて簡易・詳細の方法がありますので、必要とする情報により選択することができます。

分析方法 用途(特徴)
蛍光X線分析 無機系・有機系物質の元素分析
X線回折分析 主に無機系物質の化合形態分析
赤外分光分析 大まかな有機組成の把握
熱分解GCMS分析 有機組成の詳細把握

主な適用範囲

 ものづくり全般に関わる問題ですので、適用例は多岐にわたりますが、一例をご紹介します。

分野 適用例
機械 可動・摺動部の付着物(摺動不具合)
燃料器近傍の付着物(燃焼不具合)
潤滑油中異物・燃料中異物
電気・電子 基板・接点近傍付着物(導通不良)
食品 冷凍・レトルト製品中異物

関連項目