技術分野

材料評価

事例・実績

シャフト(スプライン付き)の折損

材質 SNC631
使用条件 環境:油中
事故/
損傷状態
  • 折損は、スプライン部に沿うように円状に起こっていた。
  • き裂は、樹枝状晶(デンドライト)を有した平滑な部分が起点となって伝播しており、き裂伝播部にはストライエーション模様が形成されていた。
  • 断面では、材料欠陥が散見された。
  • 金属組織や硬さ等の材料的因子において、特に不具合は認められなかった。
結論
(推定原因)
材料欠陥(鋼材製造過程で巻き込まれたひけ)での応力集中に伴う疲労破壊
対策 近年では製鋼技術が発達し、このような損傷は極めて少ないため、部材の再製造と交換が最も適切な対応と思われる。

調査結果

  • 破面様相:マクロ
  • 起点部の様相
  • き裂伝播部の様相
  • 断面様相
  • 断面様相:拡大